第2章 由希センパイ、おしおきね。
「な、なによ。」
腕を掴まれ、向かい合わせになる。
真っ直ぐ見つめられるのは今でも恥ずかしくて目を背けてしまう。
「センパイ、こっち見て。」
「だ、たからなによって。」
「俺、気を付けてって言ったよね?」
「…っそ、それは…あ、あれは不可抗力よ!」
「由希センパイ、今日はおしおき、ね。」
「な、なにいっっ…んっ…」
いきなり舌の入ってくる深いキス。
「…っんっ……はっ……っ」
「…っぷはっ…ぁ」
「っいきなり…っ」
口が離れると呼吸を整えながら成瀬を見上げる。