第2章 由希センパイ、おしおきね。
「お、お疲れ様。」
「うん、お疲れ。…今日センパイんち行くけど、ちょっと用事あるから先帰ってて。明日休みだからそのまま泊まる準備もしてく。」
…泊まるのか。
と頭で考えたものの、先程の件もあるためあまり反抗はせず返事をする。
「分かったよ。」
一人帰路に着き、部活終わりの為とりあえずシャワーを浴びる。
そうこうしてるうち成瀬もやってきた。
…ピンポーン。
ガチャっ
「お、お疲れ。」
「ん。」
どことなく不機嫌なのが伝わってくる。
一度家に帰ったのか、服も着替えて来ていた。ただいつもより何故か荷物が多い。
「お茶入れてくるから座ってて」
ーぐいっ…。
リビングからキッチンへ向かおうと背を向けた瞬間、腕を引かれた。