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なまいきざかり。 R-18 短編集

第2章 由希センパイ、おしおきね。




その横でただ無言で立ち尽くす静。


「な、なんか部室に用じゃなかったの?」


流石にこの空間に違和感を覚え、静に問う由希。


「あ、ああっとっ…」



ガシっ…。


下に座る由希をいきなり抱きしめる静。


「…っ、え、えと、、、袴田くん…?」

いきなりの事に一瞬固まった由希だった。



「あ、あまり無理しないで下さいね…。いつもほっとくと無茶ばかりするんで…。もっと頼って欲しいっス…。」


「あ、ありがとう…?でもほんとに大丈夫だから…その、、手…。」



ガラっ…


「由希セーンパ…っっ」



「…静てめぇ…またセンパイに手出してんのかよ。」


なんとも最悪なタイミングで入ってくる成瀬。

いつものだらんとした表情と声が一瞬で強張る。



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