第1章 俺の。舐めて。
こいつは恥ずかしく無いのだろうか、、、?
なんて考える余裕は到底ない。
「ど、どうしたらいいの?」
いろんな意味で興奮が抑えきれないのか
鼻息を少し荒くして、成瀬に問う。
「センパイの好きにしていいよ。」
す、好きにって言ったって経験もなければ知識もほぼ無い。
恐る恐る、成瀬のものに手を伸ばす。
とりあえず、指でなぞってみる。
「ーっ」
成瀬がピクッと反応する。
「センパイ、握って。」
言われた通りに片手でそっと握る。
初めて握ったそれは、想像以上にかたくて熱を持っていた。
しばらく感触を確かめていると、握った私の手に成瀬の手が重なり
少し力を入れて握りおもむろに上下に動かし始めた。
数回動かした後、成瀬は手を離した。
「続けて。」
「は、はい…。」
何故か返事が敬語になってしまった。
今度は自分だけで、先程の動きを繰り返す。
握る強さがわからなかったが、上から握られた成瀬の手の強さを思い出しなんとなく再現して握って動かした。
「ど、どう、かな。」
"それ"ばかりみていた視線を、手を動かしながら成瀬に移す。
「…っっ」
そこには苦しそう。だけど、気持ち良さそうな顔をした成瀬。
無性に成瀬が愛しくなった。
気持ちいいのかな…。