第1章 俺の。舐めて。
何度も繰り返すうちに、先っぽから汁の様な物が出てきた。
「濡れてる…。」
そう言うと好奇心からか、由希が成瀬の先をひと舐めした。
「…はっ」
堪える様な息遣いとビクッと一瞬腰を浮かせた成瀬。
「ちょっと、しょっぱい。」
由希がそう言った後、自身を握る由希の手を抑える。
「センパイ、それやばい。」
「っえ、ご、ごめん。き、気持ち悪かった?」
「違う。…その逆。」
「由希センパイが嫌じゃなかったら、…咥えて舐めて欲しい。」
いつもは自身の要求や気持ちを遠慮なく言うくせに、今だけは少し遠慮がちに言葉を放つ成瀬が可愛く思えた。
とはいえ、これをく、くわえる、、、。
今までの人生どんな事も平然とした顔でこなしてきた由希だったが、今回ばかりは動揺しっぱなしだった。
初めてこいつと体を重ねた時もここまでではなかった様な、、、
いや、あの時はなにがなんだか分からない間に終わって、、、
と色んな考えが頭の中を駆け巡りフリーズしていた。
「由希センパイ?無理しなくていいよ。」
「…っだ、大丈夫。くわえるだけでい、いいの?」
「舌で舐めながら上下に動かしてくれると、気持ちいい、と思う。」
舌、なめっ、、上下、、
初めての事に加え、情報量の多さに頭がついて行かないが
成瀬にも気持ちよくなって欲しい。という思いから心を決める。
「わ、わかった。上手じゃないかもしれないけど、も、文句は無しね!っ」