第2章 雨・出会い
「あの・・・ありがとう!!助けてくれて。」
少女は先ほどとは違う優しい笑みを浮かべた。
リヴァイはその笑顔にドキッとした。
「お前、なぜここにいる?食いもん持ってこんなとこ歩いていればこうなることなんてわかってただろ?」
「・・・私はこの付近に住んでるのよ。あいつらのほうがよそ者なの。私の方がここにいる歴長いからね。」
少女はむすっとした顔をした。
確かにガキのくせして強かったしな。
「家はどこだ?」
「家・・・そんなものないよ。道端で寝てるし。」
本当かよ・・・。
「はあ・・・。なら、俺と来い。俺には家がある。もう一人分ぐらい住めるぞ。」
「え・・・いいの?本当に?」
「ああ。」
「ありがとう!リヴァイ、大好き!」
少女はリヴァイに抱き付いた。
「おい、汚ねえな。離れろ。そういう俺も今は汚ねえか。」
リヴァイはあきれた。
「お前、名前は?」
「私は!よろしくね!リヴァイ!」
「そういや、何で俺の名前知っているんだ?」
「え?だって、地下町じゃ有名じゃん。リヴァイって。」
は・・・初耳だ。