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君の帰ってくるその日まで

第2章 雨・出会い


リヴァイはいつも通り、金持ちから金をかっさらうために家を出た。

「チッ・・・。雨かよ。」

リヴァイは雨が嫌いだ。

濡れてべとべとするし、汚くなるから。

「さっさと盗んで、風呂はいるか・・・。」

そう言ってリヴァイは雨の中、路地裏を走り出した。

金持ちのよく通るウォール・シーナの門付近を狙うことにした。

しばらく待っていると、貴族らしき婦人が馬車からおりてきた。

「これ以上雨に濡れるのはごめんだな。こいつにするか。」

リヴァイは婦人の後方にまわって、婦人の手にするかばんからするりと財布を抜き取った。

婦人は悲鳴をあげたが、リヴァイは地下町に戻ってしまった。

「相変わらず、気持ちわりいぐらい持ってるな。」

そんなことをつぶやきながら歩いていると・・・

「も・・・もうやめてよ!離して!!」

少女の叫ぶ声が聞こえた。

「いちいちうるせえな!お前の持っているパンをよこせ!」

どなる男どもの声も聞こえてきた。

「いやって言ってるでしょ!!これは私が手に入れたパンよ!!渡さないわ!」

「なんだと!?なら・・・力ずくで奪うまでだ!」

男が拳を振り上げた瞬間、リヴァイは男の腹に蹴りをいれた。

「ぐはっ!!」

「!?」

少女は驚いて、口をぱくぱくさせている。

男は伸びてしまった。

しかし、仲間が黙っているはずがない。

次々とリヴァイに殴り掛かる。

リヴァイはチッと舌打ちをしてから男どもを蹴散らす。

1人が少女にナイフをつきつけた。

「お・・・おい!!リヴァイ!それ以上やったらこいつを刺すぞ!?」

リヴァイはまずいと思ったが、少女はにたっと笑った。

「大人数は無理だけど、一人ぐらいなら楽勝だからね!!」

そう言うと同時に少女は、男に頭突きを食らわせて腹にパンチをいれた。

リヴァイは少し驚きつつも、ほかの男どもを倒した。
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