• テキストサイズ

君の帰ってくるその日まで

第1章 なみだ・・・


はあ・・・

エレンはため息をついた。

「ハンジさんの話って長すぎる・・・。」

昨夜はハンジの長話に付き合わされていたせいで寝不足なのだ。

「ううー・・・。今夜はいないよなあ。」

ちょっと警戒しつつ、食堂に入った。

「何か飲もうかなー・・・ってリヴァイ兵長?!」

そこにいたのはリヴァイだった。

しかも、寝ている。

「こんな所で寝るなんて・・・あれ?」

エレンはリヴァイの目に光るものを見た。

あれは・・・「涙」?

「・・・人の顔を見つめて楽しいか?」

突然、リヴァイが起きた。

「す・・・すみません!!いや・・・あの・・・。」

イライラするな・・・。

「おい。言いたいことがあるならさっさと言え!」

エレンは遠慮しつつも

「・・・なぜ泣いているんですか?」

と聞いた。

リヴァイははっとしたように涙を拭った。

「・・・。」

そして黙ってうつむいてしまった。

「本当ごめんなさい!俺、何か無神経なこと聞いちゃって・・・。」

「・・・夢を見ていた。」

エレンは驚いた。

兵長・・・話してくれるのか?

そして、リヴァイの向かいの席に座った。

「ゴロつきだったころ、俺はある少女と暮らしていたんだ・・・。」
/ 13ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp