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LIvERARTE【BLEACH】

第4章 The Straight Road


ガチャリと部屋のノブが回る音に驚き、コンはポテッとその場に座ってぬいぐるみへと擬態した。まだ自分が入っていない一護のその身体はベッドに乗ることも無く、床に崩れ落ちており明らかに様子がおかしい状態だが形振り構ってはいられない。

待ってましたとばかりに声の調子をワントーン上げて「おはようございます?」という浦原の方を見ていたせいで相手が誰であるのかコンには分からなかったが、浦原の次の言葉でその正体が早々に明らかになった。

「綴サーン、傘返してもらいに来ましたよン♪ってもう持ってますね」
「私は約束を守るタチだから」
「何です?その顔。まるでアタシが守らないみたいな」
「……え、あ、なんで」
「それはそうと行きましょう。……そろそろ雨が降りそうだから」
「なーんか腑に落ちないですけどそうっスね。んじゃ、綴サンそのまま傘差してください」
「って、まっ!?おいっ!!」
「ん、どうしたのコン君?」
「何故それを……!?っていうか、どうなってんだこりゃ!!」

綴が先程一護が出ていった窓のサッシに手をかければ、不可解でしかないこの一連の流れにコンはようやく声を張り上げる。

何で浦原のヤローが見えてやがる?それに俺の中身まで知ってるのか?

コンにとっては今の今まで一護の妹で、霊力のないただの一般人だった。少なくとも一番身近である一護からそう聞いていた。

それがどうだ。その存在があの浦原と冗談交じりに言葉を交わしている。その上、



____彼女は死覇装を纏っていた。
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