第6章 5.
コンコン
「雪です」
ガチャ
すぐにペリドットは出てきた
「どうかされましたか?」
「さっきのお礼がいいたくて」
「茶碗の時も、レストランでも助けてくれて本当にありがとうございました」
ぺこりと頭をさげて言う
「その事でしたか。出しゃばりすぎたかなと心配だったのですが雪さんにそういって頂けて良かったです。」
「それと、一緒に住むことになるとは思っていませんでしたが、引き続きあちらの方も継続します。安心してください」
"あちら"
「ありがとうございます。」
さらに深く頭を下げる
「いいえ、ではまた。」
「はい、」
ガチャン
"あちら"
サファイアにペリドットは前からの知り合いと伝えた。それは嘘ではない
けれど実際は、私は依頼人だ
サファイアに、廉さんに暫会えないと言われた後で、バーで知り合ったペリドットに廉さんの仕事について調べて欲しいと依頼した。
結果は公安警察、そして最近大きな組織に潜っていると聞かされた。
そして私は廉さんを守って欲しいとペリドットに依頼。ペリドットをも命の危険に晒すことになってしまった。
何故そんな危ない依頼を受けてくれたのかは分からないけれど時折連絡が入ってきた。