第2章 1.
one day-。
その日は雨が降り、雷が轟、決していい天気とは言えない夜だった
一通りも少なくなった頃、その場に似つかわしくない様な綺麗な装いで傘もささずにダラダラと意味がなさそうに脚を引きずるように歩く1人の女性がいた
職業病なのか、身に染み付いた信念なのかが僕をつき動かし
いつの間にかその女性に傘をさしていた
「……、風邪を引いてしまいますよ」
『…』
僕に構わず歩き出す女性
ふと見えた横顔には悲哀が漂っていて
そしてなにより、美しかった
自分の雄の部分に動かされたように無意識に後ろから彼女を強く抱きしめていた
「………。こ、のまま、貴方を連れて帰りたい」
『……』
肯定とも否定とも受け取れるその反応をいいように考えそのまま近くの自分のマンションに連れ込んだ
ガチャ
その鍵が合図で理性を失う
チュッ
軽いキスから段々深いものに変わる
「んっ…ふ、」
彼女の胸をまさぐり、足の間を自身の膝でぐりぐりと刺激を与える
『あっ…んっ、…ひうっ』
声をだしている感じからして気持ちよくなってくれているようだ
つぅっと、指で彼女の首筋を弄び、クチュクチュと舌で耳を遊ぶ