第5章 4. ソーダーライト
もう他に客はおらず
外は真っ暗で夜中だった
確かに入口に来た時と同じ車が停まっている
乗り組むと来た時と同じ光景が広がっていた
ハックマナイトが居ないことを除けば。
「今日はなかなかのいい収穫だったわ。
ビクスバイト、あなたのおかげでもあるのよ。」
媚薬を盛られて寝ていただけ。到底何かの役に立ったとは思えないが
ダイヤモンドの機嫌はよく、恐らく事実なのだろう
後に聞いた話では、紅家を従えることに成功したそうだ
そしてそれにはジェットが関わっていると。
"ジェット"
喉から手が出るほどその男の情報がほしい
なのに、ハックマナイトの時も今回も知らずとはいえ自分からチャンスを逃してしまった。
あの任務の日以降からは、ハックマナイトとの仕事は本当に無くなりペリドット、サファイアと専ら組むようになって行った