第5章 4. ソーダーライト
____ビクスバイトside______
意識が戻って当たりを見渡せば、俺はまだベッドの上にいるようだった。近くの1つの拷問器具からは悲惨な何かを物語る血が着いていた
だが、そこには誰もいない。
上の空間を見上げればダイヤモンドとヘリオドールがこちらを見ていた
一切の記憶は無いが"あの"後で何かが起きたのだと言うことは創造に易い
ただ、ハックマナイトが居ないことが気にかかる
『ダイヤモンド、ハックマナイトは』
「男とデートに行った、嬉嬉として」
男?ハックマナイトが嬉嬉としてデートをする男。
全く思いつかなかった
けれど、もしそれが本当なら、、良かった
家族に、妹になにかされている訳でないなら良かった
『そうか。』
車内でしか口を聞いたことの無い男が口を開いた
「意識が戻ったなら着替えろ。帰るぞ」
そうだ、俺はいまなんとも情けない格好を"優"に晒している
近くの服をかき集め、寝起きの女性が恥ずかしがるように早く着替える
「外に車は回してある。来いよ」
そう言って先に行ってしまった2人を追うように、ここまで来た道のりを思い出し入ってきた所まで遡って行った