第5章 4. ソーダーライト
ダイヤモンドは妖艶な笑みを浮かべながらヘリオドールの腕に自身の手を添える
ヘリオドールの堂々とした様子はダイヤモンドとよく釣り合って見えた
1人の男として悔しく感じるくらいに。
建物に入りダイヤモンドとハックマナイトが
それぞれ受付に招待状を見せる
ダイヤモンドの招待状を見た係員が何やら用紙にチェックをつける
「ミラナ様、ようこそいらっしゃいました。」
「えぇ、ご当主に挨拶したいのだけど」
「畏まりました。ご案内させていただきます」
係員に"ミラナ"と言われたダイヤモンドがヘリオドールと共に別のどこかに案内されていく
疑問を隠しきれていなかったのだろう俺の顔をみたハックマナイトが少しため息をついて言った
「魁君、何も分かってないみたいだから言うけど、ミラナはダイヤモンド様の名前。ヘリオドールは要、僕は……、私は雫。ここではそう呼んで」
『…わかった』
わかったとはいったものの、何故俺(ビクスバイト)の名前"魁"を ハックマナイト(雫)が知っているのか、ダイヤモンドの名前は"優"じゃないのか、分からない
「さっき係の人にミラナ様と要が連れていかれたのは、主要客リストに入ってるから。家には主要客リストって言うのがあって、そういう人達は優遇されるの。ミラナ様も要も同等と認められているからそれに載ってる。それ以外の人は家からすれば下ってこと。」