第5章 4. ソーダーライト
俺には。
ハックマナイトは驚き涙を浮かべて喜んで自身がつけていた紅く美しいイヤリングは外しすぐさまそれに付け替えた
正直紅いイヤリングの方が美しく見えたし、黒は喪の様で好ましく見えなかった
『なぁ、ハックマナイト。そのイヤカフって何なんだ』
車内の空気が凍り付いた気がした
ダイヤモンドは冷たい瞳で俺を一瞥し、
普段仲が悪いハックマナイトとヘリオドールは2人して戸惑いと怒りを顕に此方を見つめる
「ビクスバイト君、この任務が終わったらもう僕に関わらないで」
「レッドベリルも見る目が落ちたか。半年しか経ってないとは言えNo.持ちとは思えないな。説明なんてしなくても任務につけば意味は分かる。その前にお前が潰れなきゃだがな」
折角のハックマナイトとのチャンスももう潰れてしまったらしい。
けど、本当に意味がわからない。何か間違ったことを俺は言ったのか
悩む間もなく会場に到着する
予定通りハックマナイトを俺が
ダイヤモンドをヘリオドールがエスコートする
さっきまでの怒りと打って変わった様子のハックマナイトはただただ冷たい瞳で嘲笑を浮かべた