第4章 3.
「こ、こんどの任務、僕とビクスバイト君だけじゃなくて、ダイヤ様とヘリオドールの4人なのは知ってるよね」
「あぁ」
「その任務の主催、僕の家なんだ…」
「………!」
「僕がその家から出れたのはもう数年前の事だし、僕も成長した。ダイヤ様ならきっと大丈夫だって思ってる」
「けど、家は、僕の家は本当に本当に恐ろしい所なんだ」
「そのことダイヤモンドは?」
「言ってない。いえば、別の人に替えられるか捨てられる。僕が近くで守れない」
「だが」
「ダイヤ様は優しいけど、そういう人だよ」
「…、」
絶対以外求めない。それがダイヤモンドのスタンスだ
「家はね、昨日の友は今日の敵。周りにも、味方にも容赦なくって、僕も何回薬漬けにされたか。」
「逃げようとすればの飲まず食わずで監禁されて、小学生、いやもっと小さかったかな。そんな僕を男の人たちに廻させる」
「パイプを結べればそれは凄いけど、いつ裏切られるか分からない。ね、この話聞いて出たいと思う?」
ライトにとってそれは耳も当てたくない話に違いない
けれど、ビクスバイトにとってそうであってはいけない
「あぁ。少しでもお前の不安を軽くさせてやらないといけないみたいだからな」
勿論自身にそんな力があると驕っている訳では無い
言うのは自身を戒める為、ダイヤモンドの力を分かっているから