第2章 1.
『ただいま!』
『?パパ、?ママ?…』
普段なら笑顔で迎えてくれる両親がなかなか出てこない
心配になって中に行くと、今思えば銃殺だろうか、
死んでいた両親がいた________。
その後幸いにも良い園長のいる施設に引き取ってもらえ、頑張った分認められ、のびのびと生きてきたことで未成年ながらもFBIになることが出来た私がある。
「Hi,優」
『?Hi,グレイ どうしたの?』
「実は…。貴方に仕事が」
『グレイが言い淀んでる所をみると、潜りってとこかしら』
「察しがいいわね、その通りよ」
『大丈夫、これでも期待のホープなんだから。きっと帰ってくるわ』
「…。あなたなら出来るって信じてるわ。」
『ありがとう。』
『でも、お願いがあるの』
『その組織が消えるまで、情報はあまり渡せないわ』
「…安全のためよ。わかったわ」
「あなたが無事潜ったあとに、ライトも潜らせるわ。」
『彼にそれは伝えてる?』
「いいえ、まだよ」
『そう。ありがとう』
『私は独自で潜るから心配しないで。同じ口で同時期に潜ると怪しまれると思うから。』
「それもそうね。気をつけて、優」
『グレイこそ、元気で』
最後に抱擁をしてから、他と打ち合わせをして最後になるかもしれないここを後にした。