第3章 2.
結局何も言わずに全て食べ終える
直ぐに任務へ行くのかと思ったが1度部屋に戻り何やら持ってきた
「サファイア、これを好きなように使ってくれて構わない。
だから、食事を頼む。他にもいるものがあればなんでも揃えよう」
『?なんですか、これ』
目の前には差し出された真っ黒いカードがある
「君の料理以外もう食べれそうもない。
このカードで好きなものを買ってくれ」
「時間が無い。すまないが、
分からないことがあれば後で聞いてくれ」
時計をチラッとみると颯爽と去っていった。
つまりは、このカードはかの有名な
ブラックカードという代物で、
これを使ってなんでも買って良いということ。
それを僕に渡す程、僕の作る料理が彼
に合っていたということ。
そういうことだろうか。
生憎、本職(公安)も組織も兼ねているので金には困らない。
だが、なんでも揃えると言っていたのだから
有難く欲しいものは揃えてもらおう。
よく分からない男だと思っていたが、
上手くやって行けそうだ