第3章 2.
その言葉ば事実だ。
どんな武器も細工をされれば、
幾ら使い込もうといとも簡単に裏切る
しかし自身の身体はメンテは
自分自身で行うものであるし、
細工も訓練も自分の思うままだ
「そうだな、」
「鍵とリングを取りに着いてこい。
俺らの女王様が直々に渡すとさ」
俺と、ペアを組むサファイアという男で、
ビクスバイトの後ろをついて行き
奴の用意しただろう車で進む
窓は黒く中からも外からも見えない加工がされているようだ
それにしてもこんなに早く会えるとはな。
依頼者のヒトに
バタン
『!?』
どこかの部屋に連れていかれると思っていた為
驚いてしまったが、止まった車の中に1人の女が入ってきた
ブロンドの髪に、灰色の瞳、帽子とサングラスを
かけていても分かる。
顔立ちを見ても体つきを見ても
海外の人間なのは確かだろう
[ペリドット、サファイア、初めてお目にかかるわね
私はダイヤモンド。今日は2人にリングを渡すために来たわ]
『初めまして。女王様?』
[ふふっ、ここの男共は皆ドMなのかしら。]
『違いますよ、少なくともサファイアは』
[あら、自分の事は否定しないのね]
『えぇ。貴女のような女性の下ならそれもいいかも知れませんので』
[今度お相手頼もうかしら]
『是非』
女の白い手を取り、グレーのネイルが施された指先にキスを落とす
根からこびりついて離れない奇麗な笑顔を貼り付けて