第3章 2.
after several months __数ヶ月後
僕は組織の中で"使える奴"になることが出来た。
そして今日、初めて直接No.持ちと会うことが出来る
ここで気に入られれば一気に中枢に食い込み詳しいことを知ることが出来る。一方で、危険度も増す
『May I come in?』
「……Yes.」
中から低い男の声がする
その声のいうがままに中に入っていく
中には黒いパーカーに深く帽子を被った男がいた
隠れていない髪の色は噂に聞いた銀色
そしてその噂が間違っていなければ名前は
『ビクスバイト』
「あぁ」
唖然とする僕に特に動じていない男
ビクスバイトは、僕がこの組織に入る前、実質のリーダー直々のスカウトで突然のNo.持ちとして組織に入ったにという伝説の男
いつも深く被った帽子に顔はよく見えないが、髪が銀髪だという噂だった
ゴンゴン
自身が入ってきたのと同じ所からノックする音が聞こえる
「Hi,ビクスバイト 」
「入れ」
ビクスバイトの指示で入ってきた男は、緑の瞳をした黒髪の男
疑問に思うほど顔が整っていて来る場所を
間違えているのでは?と錯覚しそうな程だ
「ペリドット、よく来たな」