第2章 1.
「ダイヤ様って、?会ったことないと思うが」
『はぁぁぁっ!?そのリングを貰ったのに覚えてないの?』
「…リング、?」
「あの女か…」
『何も言われなかったの?っていうか知らなすぎ』
『そのリングはNo.しか持てないもの。それで入ろうとするなんて馬鹿なの?』
苛立ちを隠しきれないまま天使の笑顔を振りまく
『お前なんかきにいらないけど、ダイヤ様の命令なら仕方ない。
お前の名前はビクスバイト No.6 だよ』
まぁ本当は、No.3のヘリオドールより上だけど、まだダイヤ様が何も言わないんだからここまで
でもやっとあのヘリオをダイヤ様の傍から引き摺り下ろせそうで嬉しいなぁ
_____:_____
「俺が、No.6.、、?」
殺しを代償としてさせられる覚悟できたらまさかのなし。
目の前で天使のような少女が酷く恨めしそうに俺に説明する
エセ天使の名は本物のようだ
「本当にダイヤって誰なんだ?」
『呼び捨てにするな
さもないといくらダイヤ様のお気に入りだろうと殺しちゃうから』
「ッ!!!」
黒い瞳に黒髪。色白の肌に小柄な身体。可愛らしい少女はどこから取り出したのか、ナイフで手にもつぬいぐるみを引き裂いた
『次にダイヤ様のこと悪く言ったら、だめだよ?』
『本当に分からずやのビクスバイト君に教えてあげるけど、ダイヤ様はこの組織のNo.2 No.1のジェット様は表に出てこられないから実質のトップなの。』
『分かった? ビクスバイト君』
裏なんて感じさせない笑顔を向けられる
「…あぁ。分かった。教えてくれて助かった」
『ふふっ、わかればいーの。じゃ、下っ端君とはバイバイして僕に着いてきて?』