第5章 2日目
とにかく今日の事は全て忘れる事にしよう。
私はベットから立ち上がった。
「痛った!!」
「いきなりなんなんだゾ!」
急腰に激痛が走った。
そのお陰で私は床にへたりこんでしまった。
腰が痛くなるまでやるなんて…
フロイド先輩に文句を言いたいものだ。
文句1つを言いに会いに行くにも怖いのだが。
出来ればもう会いたくはない。
またあんな事されたら怖くてたまらない。
しかし、2人にされて気持ち良かったな。なんて思ってしまっている私がいるのも事実だ。
それを含めて自分が自分でなくなるようで怖いのだ。
「筋肉痛で起き上がれないみたいなんだよね。グリム、手伝ってくれる?」
「ツナ缶1個貸しなんだゾ」
「1個は流石に多い」
「つべこべ言ってると手伝ってあげねぇんだゾ!」
ツナ缶のために貴重なマドルを使う訳にもいかないし、なんだかめんどくさいため近くにある家具に体重をかけ、自力で立ち上がる事にした。
「いててて…よしっ立てた!」
「ふなぁ〜オレ様のツナ缶が〜」
「さっさと手伝ってくれないからこうなるんだよ」
「○○はケチんぼなんだゾ!」
「マドルには限りがあるんだってば、裕福になったら買ってあげなくもないけど」
「それまで待てって言うのか〜?!」
「そうなっちゃうかもね」
文句を言うグリムを横目に時計を見ると針は5時を指している。
これはかなり私は眠っていたようだ。
せっかくの休日がもったない。
昼間あんな事したんだからちょっと早い時間かもしれないけどお風呂入らないと。
シャワーと一緒に忘れたいことを忘れてしまおう。
「ん?ベタベタしてない…」
不思議な事に私の身体はベタベタしていない。
ある程度汗はかいたし、フロイド先輩のはかかったから流石にベトベトになったとは思うけど。