第4章 新しい生活1日目
「そうだったんだ…」
「でも全部我慢するのが優等生なのか?」
「…え?」
「何があったかオレ様にはよく分からないけど、とにかくお前がやらなかったら○○は今頃助かってなかったゾ」
グリムの言う通りだ。
デュースくんのお陰で私は助かったんだ。
「そうだよ!グリムの言う通りだよ」
「グリム時々良い事言うのな」
「時々ってなんだ時々は!」
「…そうか、皆ありがとう」
「そうだなオレ様に感謝するんだゾ」
グリムの受け答えはどうかと思うけど…
「…さて、○○の買い物が終わったみたいだし帰りますか!」
エースくんはそう言い出した。
2人には荷物持ちもしてくれたから本当に感謝だ。
「そうだね、帰ろう」
私がそう言うと2人は頷いて元来た場所を歩いて闇の鏡を通してナイトレイブンカレッジに戻った。
「2人とも、今日はありがとう。…ついでにグリムも」
「オレ様はついでか!」
「この重たい荷物1人で持って行けないと思うしそれに他のヤツらに襲われたら大変だからオンボロ寮まで送ってってやるよ」
「じゃあお願いするね」
重い荷物を1人で持って行けるかどうか心配だったのだが、どうやら2人はオンボロ寮まで運んでくれるらしいのでお言葉に甘えた。
薄暗い道を3人で歩き、オンボロ寮まで着いた。
「ふうー…着いた、荷物はここに置いていいよ」
適当に置く場所を決めて2人に言った。
荷物が本当に重くてここまで持ってくるのに凄く体力を使った。
明日筋肉痛にならなければいいけど
「あー…つかれた。」
と、エースくんは談話室のソファーに座った。
「この頑張りに免じてご褒美が○○から欲しいな?」
エースくんはニヤリと何かを企んで居るような表情でそう言葉にした。何か嫌な予感がする。
「な、なにが欲しいの」
「そりゃあお前の体液だよ」
「なんだそれ、僕も欲しい!」
「俺様もなんだゾ!」
「グリムは何もやってねーだろ」
「そ、それはちょっと…」
「○○は元の世界に帰りたいんだろ?その手伝いもしてやるって言うんだからまさか断るって事はないだろ?」
エースくんが立ってじりじりと私の元へと近づいてきた。
私は1歩ずつ距離を置こうと後ろに下がる。