第4章 新しい生活1日目
「オレ様はそんなめんどくせぇこと嫌なんだゾ」
「グリムはきっとすぐに逃げ出しちゃうと思うし遠慮しとくよ」
「そうか、くれぐれも気をつけろよ」
「おい、それは一体どういう事なんだゾ、○○!」
グリムは不服そうに理由を聞いてきたが、めんどくさいのであえて無視をした。
私は皆と別れて女性の多い通りに入った。
色んなお店があってついつい目を奪われてしまう。
「あった、服のお店」
幸運にも洋服のお店の隣りは下着のお店だった。
私はその2つのお店で適当に選んでさっさと皆の元へと行くことにした。
選び終わり、買い終わった私は皆の居る場所に向かおうとしたのだが女性向けエリアから抜けたところで急に見知らぬ人に呼び止められてしまった。
「あれ?キミってもしかしてナイトレイブンカレッジの生徒?」
「一応そう…ですけど」
私より身長の高い2人の男性に絡まれてしまった。
エースくんとデュースくんに気をつけろと言われたのにこの始末だ。
だからと言って対抗できる訳でもないし、この状況から逃げる方法を考えなくては。
「キミから良いにおいがするね〜」
「男なのはちょっとアレだけど顔とか可愛いし一応キミはイける方に入るね」
「えっ、ちょっと離して下さい!」
「そんな騒がなくても俺たちは何もしないよ」
急に腕を掴まれて暗い路地に放り込まれた。
いよいよまずいことになった。
逃げたいけど腕は掴まれたままだし振り解けそうにもない。
「大丈夫、ここは人通りかなり少ないから恥じらう必要もないよ」
「やめてください!」
恥じらうも何も大丈夫でもない!
誰か助けて誰でもいいから!
「騒いだっても無駄だからね?無駄な体力今のうちに使わない方が身のためかもよ?」
「いやっ…!いやだ!やめて!」
私の両腕はすっかり拘束され、2人の男は私の制服を脱がし始めた。
私は必死に抗おうとするがナイフを突き立てられ、それも無念に終わった。