第4章 新しい生活1日目
「…とりあえず私の話したいことは終わりましたし何か質問とかありますか?」
質問か…あったな。
いや、質問というよりお願いかもしれない
「質問と言うよりお願いなんですけど…」
「なんですか?○○さんのお願いなら何でも叶えましょう。私、優しいので」
「私の携帯電話が欲しいです」
「け、携帯電話。お金がかかる…いや、何とかして…」
私がそう答えると学園長はブツブツと独り言を呟いていた。
「…こうなったら腹を括って買ってあげましょう!」
「ありがとうございます!」
これでケイト先輩と連絡を取ることが出来る!
「私に言いたい事は以上ですね?」
学園長にそう聞かれて私はコクリと頷いた
「じゃあさっさと買い物に行こうぜ!」
エースくんにそう言われて私達は学園長室から出た。
その後、闇の鏡の元へと向かった。
闇の鏡の元へとつくとデュースくんが闇の鏡の前に立ち、「闇の鏡よ、僕たちを街へと導け」と言った。
「んじゃ行きますか」
エースくんはそう言うと鏡へと歩き出してそのまま姿を消した。
そしてその後に続きデュースくんも姿を消した。
そして次は私とグリム。
正直魔法とか元の世界では有り得ないことが実現していて、現に私も触れられる事にドキドキしている。
「早く行かないのか?」
「行くよ」
グリムに急かされて私は鏡の中へと入って行った。
目を開けてみると人通りの多い街の道にいた。
見たことの無い風景に感動して見渡しているとエースくんに声を掛けられた。
「前の世界ではこうゆーの無かっただろうし新鮮だろ」
「うん!」
「そうなのか…じゃあ、色んなことを回ってみるか」
と、デュースくんが言ってくれた。
「ありがとう…!…でも、2人とも寮の生徒だから遅くなり過ぎちゃうと怒られちゃうよね、だから今日は程々に回ろう」
「ああ、そうだな。休みの日にゆっくりここに来るのも良いかも知れないな」
「あ、それ名案!今週の休みの日ここに来ようぜ」