第4章 新しい生活1日目
「はっ、今思いつきました!○○さんが元の世界へと帰れるようにはなる方法を」
「ほ、本当ですか?」
学園長がいきなりそう言うものだから、私はその話に食らいついた。
「もしも貴方がこの世界へ飛ばされた理由がブロットを解消するためだとしたら、貴方はひたすらブロットを減らし続ければ元の世界へと帰れるのでは?」
「なるほど」
そう言われて私は納得した。
そう考えてみると辻褄がちゃんと合う。
早速ブロットを減らして家に帰りたい…でも
「そうだとしても…自分の魔力の事情によってで身に危険を及ぼしたら…いや、現にもうなってしまいましたが。」
「え?!もしかして生徒に何かされましたか?」
「はい。私からすれば全員異性なので抵抗するも勝ち目がありませんでした。その場合は学園長はどう対処してくれますか?」
「私とした事が…そこまで考えていませんでした。」
そうだったんだ…
まあ、学園長は私の為に色々やってくれてるし、それに今日のは私の不注意から起きたことかもしれない。
そこはちゃんと反省しておくし、見逃そう。
「そうですね…じゃあそこの2人にボディーガードをしてもらえばいいじゃないですか、グリムくんは危険な時に逃げてしまいそうですからね」
「オレ様は逃げないゾ!」
「今日逃げたじゃん」
私がグリムにそうツッこむとグリムは「うっ…」と口を閉ざした。
「え?ちょっと待て全然話が読めねぇ」
「おふたりに分かりやすく説明しましょう、私優しいので。」
学園長は1から分かりやすく2人(一応グリムにも)に手短に説明をした。
「えっ!お前女だったのかよ!」
「まさか女だとは…」
「驚くのそこなんですね」
あっさりと学園長は私の性別についてバラしてしまったけどきっとこの2人なら大丈夫だろう。
「…とりあえず事情は分かったしお前の事は俺が守ってやるから安心しろよな」
「俺、喧嘩とか得意だからいつでも頼っていいぞ」
そう言う2人はとても頼もしい。
逃げてしまったグリムとは大違いだ。