第4章 新しい生活1日目
「ようやく放課後になったんだゾ…もっと派手な魔法を使う授業と思ってたのに期待外れなんだゾ」
「せっかく学園長に入学の許可貰ったのにそれ言っちゃうんだ…」
そういえばグリムはほとんど寝てたな…
「それはそうと、さっさと買い物行こうぜ!」
エースくん授業中は凄く眠たそうだったのに授業じゃないとなるとこうなんだ。
「うんそうだね、確かゲートから行くんだよね」
「お前ゲートの行き方分かるのか?」
そうデュースくんに聞かれたが、正直詳しくはよく分からない。
「ちょっと分からないかな」
「だろうな、まあ闇の鏡に何処に行くか言うだけでいいんだけどな」
思ってたよりも行き方が簡単で安心した。
そして私達は闇の鏡の元へと行こうとした時、何処かから足音が聞こえた。
「ようやく見つけました○○さん!一体何処に行ってたんですか!」
今、私達は自分たちの教室にいる。
何処に行ってたも何も何処にも行っていない気がするのだが。
学園長は一体何処を探していたのだろうか。
「それはそうと、大切な話があるので私の部屋まで来てください」
「え〜今から○○と買い物に行くのにー…」
と、エースはがっかりしたように項垂れた。
確かに私もいろいろ買いたいものがあるし…
「私のお話はたったの数分で終わりますよ、あ、丁度いいのでキミ達も来てください。」
なんだ、そこまで時間が掛からないなら聞いても損はきっとないだろう。あと学園長にお願いしたいこともあるし。
「難しい話は苦手なんだが…」
とデュースくんがボソッとぼやいた
「聞くだけ聞いておけば得だと思えば良いよ」
私はデュースくんにそう言って大人しく学園長の後を着いて行った。
デュースくん達はしょうがないな…と言いたそうな雰囲気で着いてきた。