第4章 新しい生活1日目
「なんだコイツつまんねー」
「オマエに相手するほど暇じゃねぇらしいゾ」
「結構言ってくれるじゃんかよ、狸」
「オレ様とやるっていうのかぁ?」
2人は睨み合っている。
そんなにイヤなら席を変えればいいのにな。
私は平常心を保ちつつ、グリムのもう片方の席が空いてたため、そこに座った。
隣は…見た目的にいかにも真面目そうな人だ。
「うおっ?!いきなり隣に座ってきたから驚いた…」
「驚かせてごめんね」
「あ、お前が確か…今朝リーチ兄弟に絡まれてた奴じゃないか、よく無傷で逃げだせたな…」
見てたなら助けて欲しかった。
「えっ、リーチ兄弟に捕まったってお前マジで?!」
さっきまで私とグリムに嫌味を言ってきた生徒が話に食いついてきた。
「なんだコイツ、オレ様を無視していきなり○○の話に食らいついたんだゾ」
「捕まった後どうなったんだ?」
何かを期待した目でこっちを見ないで欲しい。
何かあった事を承知の上でわざと聞いてきてる。
この人絶対人の不幸を喜ぶ人だ。
「そろそろ先生来るし話は後にしよう」
「確かにそうしよう。お前の事も気になるから昼休みゆっくり話してもいいか?」
「うん、私知ってることあまりないけどそれでもいいって言うなら」
その後、私は真面目に授業を受けた。
グリムは隣の生徒とちょくちょく喧嘩をしていた。
私の隣の真面目くんは思ったよりも真面目じゃなかったそうで時々ノートに絵を描いていた。
それにトレイン先生の授業は寝ていた。
でも確かにトレイン先生の授業は眠過ぎたなぁ。
そして午前の授業が終わった。
「やっと昼休みなんだゾ!○○さっさと食堂に行くんだゾ!」