第4章 新しい生活1日目
さ、3年生?!
てっきり2年生かと思った…
でも案外良い人だったなぁ…
自己紹介してくれたし私もしなくちゃだよね
「えっと、私は△△○○です」
「本当に変わった名前だよねー、まあ、個性的で良いと思うけど。あ、それと連絡先交換しよー、キミの事色々知りたいし」
「あ、スマホ持ってないんです。」
「えっ!今どきスマホ持ってないの?それ程家庭の事情が…」
「いや、そういうのじゃなくていろいろあって…頑張れば買ってもらえると思うので、買ってもらったら連絡先を交換するためにすぐさま会いに行きますね」
自分では買えないため買うのは学園長なのだが。
というかこの世界にもスマホという存在があったんだなぁ…
今更だけど。
「うーん…いろいろ話したいことがあるけど時間も時間だしそろそろ教室戻るね」
「はい、いろいろありがとうございました。ケイト先輩」
私はケイト先輩に手を振って自分の教室へと入った。
そしてすぐさまグリムの元へと足を運んだ。
「グリム!!」
「ふ゛な?!!うるせぇんだゾ!にしても遅かったな、さっきは知らねぇ生徒と喋ってるしよ、それ程道草を食ってたのか?」
「道草なんて食べてないしグリムが逃げ出したお陰で私は色々大変な目にあったんだからね!さっきの先輩のお陰でここに来る事が出来たけど」
「あそこにオレ様がいたって結局はアイツらはオマエ目当てだったじゃねぇか!オレ様がいてもなんも変わらねぇゾ!」
「ギャーギャーうるせぇよそこの狸」
と、急にグリムの隣に座っている生徒が話しかけてきた。
「オレ様は狸じゃねぇ!グリム様だ!ホントにしつこいんだゾこいつ!」
「だって昨日式をめちゃくちゃにした狸が俺の隣とかマジで嫌なんだもん」
「オマエが違う席に行けば良いだろ!」
「あ、お前昨日闇の鏡にどこの寮も相応しくない!って言われてたヤツじゃん。あんなの言われてよく恥ずかしくないよなー見習いたいくらいだわ」
と、私を馬鹿にしてきたので少しカチンときた。
でもあえて何も言わないでおこう。
言い返したらもっとめんどくさい事になる。