第4章 新しい生活1日目
ど、どうしよう…すっかり道に迷った…
あの双子から逃げ出してもう数十分は経っている。
もうそろそろ授業も終わる時間になるだろう。
それに教科書を持ったままだからそろそろ身体に疲労が…
そう考えていると授業の終わりのチャイムが聞こえてきた。
このままじゃ2時限目もサボりになるどころじゃなくてもう外にも出れないかも…
やっぱりあの双子に素直に道を教えてもらえばよかったか?
いやいや、流石にあそこで教えてもらってたら何かされてたかもしれないから私の判断はきっと間違いじゃない。
…あ!生徒が教室から出てきた!
新入生の教室を聞いてみようかな
「あの…私この学園で迷子になっちゃったんですけど新入生の教室って何処にあるか知っていますか?」
「あれ?キミ新入生?結構かわいー顔してんじゃん、マジカメにアップしこと〜、笑ってーイエーイ!」
「い、いえーい…?」
急にスマホに内蔵されているカメラを向けられて、一緒に自撮り…というかたちになった。
随分と変な人に声を掛けてしまったらしい。
「ねえねえ、キミいいにおいするよねーなんの香水使ってんの?…いや、香水でもないか?あれ?よくよく見たら昨日の学園の新聞に載ってた子じゃん!」
「はは…」
テンションが高くて話に追いついていけない…
「さっき迷子になったって言ってたよね?安心してけーくんがちゃんと案内してあげるから!」
「あ、ありがとうございます…」
その後、テンションが高い生徒に新入生のクラスまで案内された。
私のクラスは1-Aだった。
教室を覗いてみるとグリムがいて安心と、怒りが込み上げてきた。
「教室までわざわざ着いてきてくださりありがとうございました。」
「そんな肩苦しくなくていいよ〜そう言えば自己紹介まだだったよね、俺はケイト・ダイヤモンドだよ。
一応クラスは3-Bだから寂しくなった時とか相談とかしたいときにいつでも来ていいよ」