第4章 新しい生活1日目
「さっきまでそんな事言ってなかったですよね、そんな嘘をつかれても信じませんからね!」
「さっきまでは弱気だったのに頑張って強気になってやがんの〜かわいー」
この2人からは全然取って食ったりしない感じが全く感じられない。
「嘘をついているつもりはありませんよ、もしもそのまま迷子になっても良いと言うなら止めませんが」
ジェイドというひとは私の腕を掴んでいた手を離した
素直に離されてしまうと逆に迷子にならないか不安になってしまう。
「あれー?なんでそんな不安な顔してんのー?」
「し、してません。じゃあ私はこれで」
私は2人に背を向けて歩き出した。
「おやおや、本当にそちらで良いんですか」
「えっ」
そう言われて思わず立ち止まってしまう。
「ほらやっぱり分かんないんじゃーん」
後から煽ってくる声が聞こえて一瞬どうしようか迷ったがとりあえず前に歩き出した。
このあと普通に迷子になる事を考えずに。
「あーあ小エビちゃん行っちゃったー」
「フロイド、いじめ過ぎですよ」
「だって小エビちゃん涙目になってる所すっげぇかわいいんだもん。そりゃあいじめたくなっちゃうのは当たり前じゃん」
「まあ、それは否定しませんが。」
「あ〜ジェイドも分かってくれるんだー。あのカオをぐちゃぐちゃに歪めたいよね」
「私は○○さんに首輪を付けてもう自分のものにしたいですね。
…嗚呼、私達はもうすっかり○○さんの虜になってしまったようですね。なんて恐ろしい女性なんでしょう…」
「あはっ、良い玩具も見つけたしアズールにも話しておこー」