第4章 新しい生活1日目
「…さて、ここなら誰もいませんしここにしましょう」
もう方ほうの人がそう言った時に周りを見渡してハッと、気づいた。
ここはどこだ?
ここまで来るまでにずっと下を向いて震えながら歩いてたから道を覚えていない。
というか1時間目のチャイムなっちゃってるよ…
登校初日から遅刻って…
「申し遅れましたが私はジェイド・リーチと申します。
こちらはフロイド・リーチです。以後、お見知りおきを。」
「…あの、授業始まってしまいましたけど…」
「テストで良い成績を取ってしまえば1時間くらいサボっても大した事ありませんよ」
そ、そうなんだ…
私は良い成績取れそうにもないのだが…
「ねえ〜まだー?そんなめんどくせぇ事してねぇでさっさと小エビちゃんを食べたいんだけど」
食べるって…
私食べられちゃうの?
流石に食べられるのは嫌だ、まだ生きていたいし
「お、お手柔らかに…」
なるべく抵抗しようとして出た言葉は思ったよりも弱々しいものだった。
「へぇ…その言葉からするとどうぞ私を好きなようにしてくださいというように聞こえますね。」
「そ、そういう訳じゃ」
「じゃあもう良いって事だよね?じゃあいただきまーす」
「?!」
フロイドという人に急に両手で両頬をおさえられ、上を向かされてキスをされた。
「んんッ…んあっ…」
彼の舌が私の歯をなぞってきたり舌を絡めてきた。
想像以上のキスの気持ちよさに腰が抜けてしまう。