第4章 新しい生活1日目
それだけを伝えると学園長はさっさとどっかへ行ってしまった。
「腹減ったーさっさと食堂まで行くんだゾ」
「うん、そうだね」
私達は食堂の場所が分からないため、教科書を持ってとりあえず学園まで歩いた。
学園にはまだ全然人は居なかった。
おそらくまだ授業の時間ではないのだろう。
直ぐに掲示板を見つけると食堂の行き方を調べて、足早に食堂まで行った。
「わぁ〜美味そうなんだゾ」
「何にしようか迷うなぁ…バターパンでいいや」
私はバターパンを手に取り、近くの椅子に座った。
「グリムまだ?」
「うーん…じゃあオレ様は焼きそばパンにするんだゾ」
グリムは焼きそばパンを持って私の座っている場所の向かいに座った。
「いただきます」
「いっただきまーす!」
バターパンを頬張った。
ほろ甘いバターの香りがとても食欲をそそられ、パンはフワフワでとても美味しい。
「ふなぁ〜めちゃくちゃ美味しいんだゾ!」
私達はパンを存分に味わってから食堂から出て、自分たちの教室へと向かう事にした。
調度良い時間だったらしく、生徒たちが次々に校舎の中へ入って行く姿が見られた。
「あれ〜?なんかいいにおいするんだけど〜どこからだろ」
「確かにそう言われてみればそうですね」
目の前の2人の生徒、凄く身長が大きいな…
髪の毛の色も一緒だし、双子だろう。
本当に見た目も個性が強い生徒が多いんだなぁ…
「あ〜分かったーキミからだ〜」
「ひぇっ…」
「フロイド、勝手に話しかけては相手が驚くでしょう。」
急に前の2人が振り向いて驚いた。
しかも私に話しかけている。
「あはは、エビみたいにビビって後ろに下がってやんのー
身長も小さいし小エビちゃんでいいか」
な、なんだこの人は…
怖い、今すぐ逃げたい
凄く圧も感じられるし何故か身体が動かない。