第4章 新しい生活1日目
チュン…チュン…
外からは小鳥のさえずりが聞こえた。
窓からは太陽の光が差している。
…もう朝か。
目が覚めて昨日と変わらない風景に夢ではないということを知らされた。
本当に私は家に帰れるのだろうか。
「グリム起きて朝だよ、1時間目から遅刻はダメだよ」
「んん〜あと10分だけ… 」
「それ絶対起きないやつだから!」
私はグリムを起こすためにもグリムを持ち上げた
思ったよりも重い…
「うわっ!なにするんだゾ!下ろせ!」
「ようやく起きた…」
私はグリムをパッと手から離した
「痛ぇ…落とすんじゃねぇゾ!」
「だって下ろせっていうから…」
朝はぎゃいのぎゃいのいいながら丁重に身支度を整えて、ついでに胸の膨らみを抑えるためにさらしをまいた。
あとはなにもしなくても大丈夫だろう。
コンコン
扉を誰かが叩く音がした。
「はーい、どうぞー」
と、返事をすると学園長が入ってきた。
「おはようございます○○さん、言い忘れていた事がありました。…もうちゃんと身支度していたんですね、偉いですね。ご飯はこれから朝昼晩学食を使うようにしてください。
あと…それとマドルです。
一応50000マドル入っているので色んなものを買ってくださいね。」
学園長から分厚い封筒を渡された
「ご、50000マドルっ?!そんなにか?!」
「グリムさん、これは○○さんのものですよ」
グリムが驚いているということは50000マドルはかなり価値があるらしい。
「ありがとうございます。」
学園長は何故そこまでしてくれるのか不思議になってしまう程だ。
「あと聞き忘れていた事がありました。貴方が住んでいた国は何処ですか?」
「日本です。」
「日本…ですか…聞いた事もない…一応後で調べて見ますね。
学校までの道は昨日教えたので大丈夫ですよね?
教室は掲示板に地図が載っているのでそれを見てくださいね」