第3章 私の魔力
「それと…軽々しく血液は相手にあげないでください。
貴方が貧血で死んでしまったら物凄く困りますから。
なるべく別の方法にして頂きたいです。」
「分かりました」
別の方法…別の方法って…涙とか唾液とかいろいろ?
結構難易度高い気がする…
「あ、お昼ご飯とかは学園の学食を使ってください。
教科書とかはここに置いておきましたから。
私、優しいので。…他に何か知りたいことは?」
「この学園って男しかいなかった気がするんですが男子校なのですか?」
「はい、そうですとも。
もしかして○○さんは男苦しいのは嫌でしたか?
まあ、思春期という事もあるのですね。男の子はみんなそうですから大丈夫ですよ。」
…男の子?
やっぱり学園長私の事男の子だと思ってる…!
何とかして伝えなければ…
「着替えとかどうするんですか?
私、お風呂入りたいんですけど替えの下着とかがなくて…」
「ああ!そうでしたか、ならば明日、必要な服は渡しに行きます。」
「あの、学園長、私女なんですけれど女用の服を出来れば揃えて欲しいです…」
「何をご冗談を、貴方は男の子でしょ?」
「冗談なんかじゃありません。私はれっきとした女の子です!」
「そう言われてみれば声が高い気がするし、身長も普通の男よりも低い気がするんだゾ」
私の胸の膨らみが2人に見えないのか
「確かに言われてみれば、胸あたりが膨らんでいるような…
結構胸筋がある人だと勘違いしてました。」
「セクハラですよ」
胸の大きさはそれなりにあると思うんだけど…
まあ、男の制服だから胸があまり目立たないようになっているんだろうけど。
「流石に私は貴方の下着まで揃えることも出来ませんので明日服を買うためのマドルを貴方に渡します。
申し訳ありませんが制服はそのままでお願いします。」
私は頷いて学園長は「私、仕事があるので」と、オンボロ寮から出ていった。