第3章 私の魔力
「まさか○○が女だっただなんてな」
「男っぽくしていたつもりは無かったけど…」
「まあ、女みたいなヤツはこの学園に思ったよりもいるんだゾ」
「へえ、そうなんだ」
結構気になるかもしれない。
その子たちと女っぽい会話がしてみたい。
私は女だからそう願ってしまう。
「ついでに男装した方が身の安全なんじゃねぇか」
「そう?」
「結構オマエいいにおいするから狙われるかもしんねーぞ、それにここは男子校だもんな」
「セリフが少しセクハラ染みてるけど…でもグリムの言う通りにした方がいいと思うし明日サラシでも巻いていこう。
…そろそろお風呂入ろうかな」
結構今は良い時間だと思うし、時計を見てみれば9時半を指していた。
今日はまだ新しい下着はないからしょうがないから使い回しにして、今は制服しかないからそれも使い回しにする。
私はそのままお風呂へ向かった。
お風呂は1番念入りに掃除したため、結構気持ちよく入れた。
お風呂から上がった私は先程までいた談話室まで来た。
「はぁ〜お風呂気持ちよかった〜。
グリムも入らないの?」
グリムに問いかけたのだが返事がない。
変だと思ってグリムを見てみると、グリムは猫みたいに丸くなって寝ていた。
グリムは狸だと思ってたけど猫に近いかもしれない。
「んなぁ〜…ん?○○もう上がったのか?」
「うん、グリムもお風呂入らないの?」
「オレ様は風呂がいちばん嫌いだ」
嫌いなものもやっぱり猫だ。
「じゃあ、私は自分で綺麗にした自室で寝るからね」
「んなっ!オレ様もそこがいい!だってここ、すきま風が寒いんだゾ」
「そっか、でもベット1つしかないし一緒に寝ても良いって言うなら良いけど」
「やったー!ありがとうなんだゾ!○○!」
こうして私たちは私のベットで寝て、気持ち良い朝を迎えた。
グリムの毛がフワフワでとても気持ちよかった。