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貴方と一緒に【ツイステ】R18

第3章 私の魔力


_「おい!……マ…!」


誰かが呼んでいる?


_「おい!オマ…!」


「おい!起きろ!オマエ!」
「わっ!」


目の前にはしゃべる狸がいた。


「オバケを退治出来たんだゾ!まあ、オレ様のお陰でな!」
「よかった…」


ふと腕を見ると布のようなものが不器用にまかれていた。


「えっと…ありがとう、狸くん」
「だからオレ様は狸じゃねぇ!グリム様だ!」


私は上半身を起こした。
まさか狸…いや、グリムが私の手当までしてくれるだなんて…


「私はオマエじゃなくて○○だよ」
「そ、そうか…あ、そういえばオマエの血は一体どうなってるんだゾ、飲んだときぶわーっと凄かったんだゾ!」

「あぁ、それは色々あって…」
「嗚呼、○○さんこんな所に居たんですか!探したんですよ。ご飯お持ちしましたよ。…て、あの時の狸!」


背後から声が聞こえた。
振り返ってみるとその声の主は学園長だった。


「だから狸じゃないんだゾ!グリム様だ!」


私は立って学園長の前まで行った。


「学園長、この寮におばけがいたんです。
そのオバケをこのグリムが追い払ってくれて、それに私の腕も治療をしてくれました!
なので、このグリムをこの学園に入学させて貰ってもいいですか」
「オマエ…」

「確かにこのオンボロ寮は何かが出ると噂されていましたし…
…って、腕に怪我したんですか?!」

「怪我…というより自分で切ってしまいました。」

「○○さんちゃんとその怪我を見せてください!
バイ菌なんかが入ったら大変です!さあ、明るい所に行きましょう!…そこの狸くんも」


私は言われるがままに学園長について行き、
グリムは何かを期待しながら学園長の後へついて行った。




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