第3章 聞き耳
と思ったら
相「…や。それはしない」
マスター「なんで?」
な、なんで…?
相「だって!…ホントに俺と全然違うタイプだったら、めっちゃショックじゃん」
マスター「そうなんだ(笑)」
相「ま、同じ系でも嫌だけど。同じ系…ってよくわかんないな。マスター、俺って何系?」
マスター「んん~…?ガッチリ系ではないんじゃない?スマートだし」
相「ええー?最近結構鍛えてるんだけどな~…」
マスター「うだうだしてないで、サクッと見たら?全然違う、タヌキ親父かもよ」
相「ヤダ。どっちにしてもショック受けるから。それはしません」
…ホッ。
マスター「じゃあ気にしなきゃいいじゃん、別に…」
相「気になるじゃんだって!!」
マスター「ったく。女々しいなぁ」
相「しょーがないでしょ!?俺だってやだよ、こんな自分がっ。でも好きなんだもん!気になるのっ!何でも知りたくなっちゃうのっ!」
マスター「じゃあ調べれば?」
相「それはイヤッ」
マスター「女子か!」
相「フフフッ。ま、女子力No.1だからね?(笑)」
マスター「なにそれ」
相「嵐内女子力ランキング」
マスター「ハハハハハッ!そーなの?1位?」
相「はい。栄えある第1位です」
マスター「それは~…仕方ないね」
相「ね?でしょ?だからぁ、しょーがないのぉ~」
マスター「それは女子力っていうより、単なるおネエだね」
相「フフフ」
…全然しょーがなくないよ。
ていうか
野生の勘?ホント怖いんだけど。
ああ~…
どうしよう。完全に出ていくタイミングを逃しちゃった。気まず過ぎて今更声かけられないよ~…。