第3章 聞き耳
相「やっぱさぁ…会社の人だよね?元カレって」
マスター「さ、さぁ~?」
相「ハルちゃん可愛いから絶対モテると思うんだよな…。秘書もやってたらしいし…。ハッ。もしかして、相手…社長っ!?」
!?
相「あ~…絶対そうだわ…。うーわ、最悪…っ」
マスター「いやいや。何で言い切れんのよ。同じ会社の人だったとしても…いっぱいいるでしょ?男の社員なんて」
そ、そうだよ!なんでっ?なんでピンポイントでそこ言い切っちゃうのっ!?
相「だって!」
マスター「うん」
うん。なにっ!?
相「ハルちゃんが惚れる男だよ?そんなん…社長ぐらいしかいないじゃん!」
マスター「ええ~…?むしろ一番ナイとこじゃ…。それにほら、世の中にはダメ社長もいるじゃない」
そ、そうだよ!何勝手な想像…っ。
マスター「あ、ほら。大野くん?何かダメ社長やってたよね?ドラマでさ」
相「アレはアレでカワイイでしょ。てか、恋愛以外はデキル男だからね?うちの鮫ちゃんバカにしないでよ」
マスター「…いや、別にバカにはしてないけど…」
相「ああ~…っ。でも絶っ対そう!絶対社長クラスの男だって。“男の中の男!”みたいな?チョー大人でぇ、ガタイもこう、ガッチリ系の、もー男が惚れる完璧な男!って感じのっ。チッキショー…!」
マスター「すごい具体的な被害妄想(笑)」
相「絶対そーだって!オレの勘がそー言ってるのっ」
マスター「あてになんなそ~」
相「いーや、絶対そういう系。もうね、絶っ対、俺がどんなに頑張っても敵わないような男なんだって。チョー頭いくて~、めっちゃクールで~…。オレとは正反対のタイプのさぁ…」
マスター「でも、今は相葉くんと付き合ってるんでしょ?」
相「そぉだけどさぁ…」
マスター「そんな気になるなら調べたら?ホームページとか。結構大きい会社なんでしょ?社長なら顔くらい載ってんじゃないの」
マスターッ!?
ちょっ…それはやめてーッ!かなり相葉くんの予想に近いからぁーっ!