第3章 聞き耳
相「マスター、もういっぱいお水もらえる?」
マスター「ハイどうぞ。…まだ来ないの?」
相「ねー?っかしーなぁ。間に合うと思うってメールきたんだけど…。遅れる時はいつも連絡くれるんだけどなぁ…」
何かあったのかなーって。あ、電話してる?ごめんなさい、完全マナーモードのまんまだから音も鳴らないです…。
相「あー、出ないっ。何だ、仕事押してんのかなー…。ひょっとして忘れてる?」
マスター、笑いを堪えてる。
マスター「大丈夫だって。メールきてたんでしょ?」
相「そうなんだけど…。あー…でもなぁ」
ん?どうかしたのかな。
相「ね、マスター。ちょっと聞いてくれる?俺の切ない話」
マスター「…なに?」
なになに?
相「俺さぁ…。やっぱ自信ないんだよね…」
マスター「…ていうと?」
マスター、ちらっとコッチ見つつ話を聞いてる。ちょっと離れてるし、相葉くんもかなり小声だから、私は頑張って集中しないと聞こえない…。
相「んー…。もしかして、まだ元カレのこと好きなのかなー…とか?時々、不安になるんだよね…」
っ!
相「だって。絶対すげー好きだったんだって!わかるもん、オレが今そうだから。見すぎてるせいかな。わかっちゃうんだよね、そういうの」
マスター「ふ、ふぅん…?」
相葉くん…
聞かない方がよかったかも…って。反省。いい加減名乗りをあげようと思ってたら
何か、話がものすごく怪しい方向に…