第9章 愛を注いで
「…ねえ。たまにでいいんだけどさぁ…」
「うん?」
「ハルちゃんも、俺に愛を注いでね」
「…え?」
無事にノーマルにことを終えて。危うくお風呂場で襲われかけたけど、何とか寝室まで我慢してもらって!まったり、ベッドでまどろんでたら
唐突に言われた。
「じゃないと。枯れちゃうんだから」
「…」
えーっと?
「ど、どうすれば、いいの?」
「簡単簡単。そうね、じゃ、まず雅紀って呼んで♪」
「…雅紀」
「ハイ!」
「それだけ?」
「それだけって。だいぶだよ?ハイ、じゃーもっかい」
「…雅紀」
「はぁ~い♪」
「…」
どっかでやったくだり…。
「あー、だいぶ注がれたぁ。むっくむく育ったわ」
「どういう表現?」
「わかりやすい表現」
「フフ」
「…」
「っ」
頭、なでなで、されてる。やっぱり無意識なのかな。
相葉くん、結構これするけど
嫌いじゃないんだけど…
どうやっても、あの人のこと思い出しちゃう…。
でも
もう、大丈夫だから。
私の頭は、この手がいいって
ちゃんと、思ってる…。