第4章 忘れない
相「あーもーやだ、マジで。もー俺…浮気しちゃおうかなっ?違う店行っちゃうからねっ?」
マスター「お客様、お帰りはあちらでございます」
相「止めてよ!(笑)」
ハル「ねえねえ。相葉くんてバーテンダーのドラマやってたんでしょ?ちょっとは意味とか…」
相「それこそホント、いつの話してんのってカンジだから。大体ね、カクテルに意味とかカンケーないし。みんな自分が好きなの飲めばいーじゃない。ね?自分が美味しいって思うものを!それが正解でしょっ?」
マスター「ごもっとも(笑)」
ハル「…そうだね(笑)」
相「そーでしょ?」
やっぱり相葉くんだ(笑)。
相「ていうか。ハルちゃんはなんでそんな詳しいの?」
ハル「んーと…。入社したばっかりの頃に、先輩に雑学も大事だからって。覚えてた方が、いろいろ…役に立つからって言われて…」
相「へ~。それで勉強したんだ。偉いなー」
マスター「ホント。そんで、ちゃんと覚えてるんだもんね。偉いなぁ」
相「…マスター?何か悪意ない?今日」
マスター「うん?(笑)」
ハル「…」
本当は『男をオトすテクニックとして便利だから!』って教わったんだよね…。秘書課にはいい先輩がいっぱいいたもんで。おかげで、ライバル会社のお偉方オトす時ものすごく役に立ったけど…。
あああー、ヤダヤダ!黒歴史がっ。闇から戻ってくる…っ。
ホント、そっちは忘れたい…。