第4章 忘れない
相「プハーッ」
ハル「あー…」
相「トーゼンでしょ?俺を忘れちゃうカクテルなんてハルちゃんには絶対飲ませないよっ」
本気にしてる(笑)。
ハル「でも、相葉くんが飲んじゃったら…記憶喪失になっちゃうよ」
相「いーのっ。俺は自分のこと忘れてもっ。ハルちゃんのことさえ覚えてればっ」
ハル「っ」
相葉くん…。
相「マスターのことは忘れてやるけどねっ?」
マスター「…ふふっ。そいつは無理かな?なんせ僕が作ったからねぇ」
ハル「あはははっ」
相「え、なに?なんで??」
だって。
バイオレットフィズの意味は…
『私を覚えていて』
マスターってば、シャレたことするんだからぁ。
相「何だよー、ったく。二人して、グルになって仲良く俺のこと苛めてさぁ?…でもウマかったな、今の。マスター、おかわりちょーだい♪」
マスター「おや、どちら様ですか」
相「…」
ハル「ンフッ」
相「マスターッ!?」
マスターほんっと最高。相葉くんのこと大好きなんだなーってカンジ。
…私も、他の人が見たらきっとそう見えてると思う。
だって、笑ってるもの。
彼といると、ホントに勝手に、気づいたら笑顔がこぼれてる。彼の一挙一動から目が離せない。意識が、全部持っていかれてる。