第4章 忘れない
ハル「じゃあマスター、相葉くんを忘れるカクテル、お願いしまーす♪」
相「は?ちょっ、なにそれ。何その危険なカクテル!?」
マスター「わっかりましたぁ♪」
相「や、わかんないよ。なに?ちょっと。…マスター?そんな怖いの作んないでよっ?ちょっと!?」
はー…面白い。
目の前で手際よくブレンドされていく液体。相変わらずお見事。
マスター「ハイ、おまたせ」
ハル「これ…」
相「こ、これは――…」
キレイな紫のカクテル。
相「…ねえ。だい~ぶ危険な色してるんだけど。大丈夫?マジでヘンなのじゃないよね??」
マスター「さあ~?どうでしょう」
相「ちょっと!やめてよマジで!」
この香り…
ハル「…バイオレットフィズ?」
マスター「お。せーかい!」
相「え。すごいね、ハルちゃん」
カクテルって、それぞれにそれなりの意味がある。
これって確か…
マスター「フフ。ボクのセレクト」
ハル「…さすがマスター。ありがとう」
相「ん?ん…。あっ、飲んじゃダメっ!」
ハル「あっ」
相葉くんがグラス横取りして、グビーッて。一気飲みしちゃった。