第1章 溺れる復讐【イケメン戦国】
褥の中で掛布団に包まって顕如さんが来るのを待つ。
そう時を置かずして現れた顕如さんは、褥の脇に立つと
「……出て来い。」
と、態と脅し付ける様な声を吐き出した。
それでも動かない私に焦れたのか、無遠慮に掛布団を剥ぎ取り………
顕如さんが息を飲む。
そこには、既に全裸で……
自分の指で自分自身を慰める私が居たからだ。
「何を……している?」
「我慢…出来なくてぇ……んっ…」
蕩けた視線で見上げた顕如さんが明白に動揺しているのが分かった。
毎晩毎晩、私を犯し続けた癖に……何を今更?
そう思い付けば、私の中に加虐願望が沸々と湧き上がる。
無言で固まったままの顕如さんに向かって緩く開脚し、自分の指で溶かしたソコを見せ付けた。
擽る度にクチャクチャ…と鳴る水音に、顕如さんの荒い呼吸音が被さり始め……
「お願い……
抱いて…下さい……」
私がそう甘言を搾り出した所で、彼は弾かれた様に踵を返すと座敷牢を出て行った。
彼はまた、明日も来るだろうか。
もしかするともう私の前には現れないかもしれない。
それでも私はこの策に賭けなければいけないんだ。
そんな事を思いながら、自身で灯した欲情の熱を自身の指で解放し
「……んうっっ!」
大きく身体を弾ませてから、私は瞼を閉じた。