第5章 愛玩する僕の心を恐ろしく思った【薄桜鬼】
「挿入れるね。」
ゆっくりと、でも確実にちゃんの中へ挿入って行く。
「ああ………」
繋がった部分がぴったりと重なった時、思わず声を漏らしたのは僕の方だった。
「凄く気持ち悦いよ。
溶けちゃいそうだ。
ね……ちゃんは?
痛くない?」
余裕無く問い掛ける僕を見上げたちゃんの口がぱくぱくと動く。
「何?
辛い?
無理はしないで、ちゃんと言って。」
今、止めろと言われても止めてあげられないかもしれない。
それでもちゃんを傷付ける事は絶対に避けなきゃ。
だけどちゃんが掠れた声で言ってくれたのは……
「………好き。
沖田さん……好き。」
さっきも聞かされた言葉。
きっとちゃんの中では、此れが精一杯の感情表現なんだろう。
其れを僕の為に必死で伝えてくれているんだと思ったら……
もう止まれなかった。
「僕も好きだよ。
ちゃんだけ……
僕とちゃんは、ずっと一緒だからね。」
含羞んで頷いてくれたちゃんを逃がさない様に覆い被さり唇を重ねる。
絡め合う舌の動きと同調する様に、僕はちゃんを穿った。
繰り返す抜き差しに依って、背筋を這い上がる快感。
其の快感に溺れそうになりながら僕は思ったんだ。
ちゃんの此のお腹の中にはもう子供が居るかもしれない……
でも………良いや。
今から僕がちゃんの中に射精して仕舞えば……
生まれて来るのは僕の子だ。
ちゃんに似た、愛らしい女の子だと良いな。
うん……そう思えば、楽しみで仕方無いよ。
じゃあ躊躇う理由なんて何一つ無い。
思考全てを快感に委ねれば、僕の下半身はあっという間に音を上げる。
「ごめんっ……
も……射精すよっ………」
其の瞬間、ちゃんの両腕が僕の背中に回された事を免罪符にして
「ああっっ………」
僕はちゃんの最奥へ、どくどくと欲を注ぎ込んだ。