第5章 愛玩する僕の心を恐ろしく思った【薄桜鬼】
差し込んだ指で性急に抽挿を始める。
くちゃくちゃと淫靡な音が響き出せば、ちゃんの中が正常に濡れているんだと安堵した。
でも此れは僕の物を受け入れて貰う為の準備。
ごめんね、ちゃん。
指だけで終わらせる心算無いから。
「んっ……んう…」
僕の攻めに乱れてくれるちゃんには申し訳無いけど、僕は最後に膣壁を引っ掻く様にしてから指を抜く。
「もう我慢出来ないや。
ねえ……此れも挿入れさせて。」
ちゃんの蕩けた視線の先に、僕の屹立した一物を見せ付けてやると、何故かちゃんは両手首を重ねて差し出した。
「………どうしたの?」
僕は困惑気味に問い掛けたけれど、逆にちゃんはきょとんとした表情で………
「だって……縛るんでしょ?」
切なさに胸を締め付けられ、僕は一度だけぎりっと唇を噛んでから直ぐに笑顔を作る。
「縛ったりなんてしないよ。
ちゃんは自由なんだ。
辛かったら僕を拒絶したって構わない。
だから……
君の事を好きな僕を信じて。」
戸惑う様で居ながら、それでも嬉しそうに表情を綻ばせるちゃんが、此れ迄どれ程凌辱されて来たのか……
其の言葉や行動、一つ一つに思い知らされる。
そんなの何時までも慣れなくて当然だ。
でも僕が此れからする行為には慣れて、溺れて………
お願い、此の先もずっと。