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keep as a pet【R-18 SS集】

第5章 愛玩する僕の心を恐ろしく思った【薄桜鬼】


「あの娘を何処から連れて来たの?
 あの娘に何をしてたの?」

畳み掛ける僕の問いに男は漸く思い当たった様だ。

「ああ……《あれ》を見付けたのか?」

血が滲んだ口角を上げ、せせら笑う様な態度に苛立ちが募る。

「………詳しく話して。」

「詳しくってもなぁ……
 《あれ》が何処から来たかなんて、俺も知らねえ。
 《あれ》はとある筋の奴等から報酬として貰ったんだ。
 最新式の武器を受け取った癖によぉ……
 『金が払えねえ代わりに此の女で支払う』なんて
 巫山戯た事を吐かしやがったんだが……
 まあ、あの器量だ。
 今回限りって事で手を打ってやったのさ。」

そういう事情だったんだ。

そうであるなら、此の男が彼女に何をしたか…なんて聞く迄も無い。

其れなのに僕の思いを悟ったのか、男は嫌がらせと言わんばかりに話を続けた。


「売り飛ばしてやっても良かったんだが……
 俺も男に小慣れた遊女には飽き飽きしてたからよ。
 俺の玩具に為てやったのさ。
 『止めてくれ』『許してくれ』と啼き喚く《あれ》を嬲るのは最高だったぜ。
 然も《あれ》は何時迄経っても慣れなくてなぁ。
 毎回俺を存分に愉しませてくれた。
 縛り上げた儘で前も後ろも、幾度貫いたか……数え切れねえ。
 俺が中に射精す度によ、悲鳴を上げやがるんだよ。
 一晩に何度もな。
 くくっ…俺も自分の絶倫加減には驚いたもんさ。
 まあ相手が《あれ》だったから、出来たってのもある……ぐぅっっ!!」

気が付いたら僕は男の顎を思い切り蹴り上げていた。

「総司っ!!」

慌てて一君が止めに入ったけれど、僕は横倒しに倒れた男の顔をじりじりと踏み躙る。

「取り敢えず……
 あの娘の事を《あれ》って呼ぶのは止めてくれるかな。」

男の聞くに耐えない下劣な話を耳にして、一君も其れなりに経緯は悟ったみたいだ。

其れが証拠に、その先は一切僕を止める事はしなかった。
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