第1章 溺れる復讐【イケメン戦国】
初めての夜……
激痛に泣き叫ぶ私と、繋がった部分から流れ出る血液に、顕如さんは随分と動揺したみたいだ。
まさか私が処女だとは思っていなかったんだろう。
それでも顕如さんは最後まで済ませると、意識が朦朧としている私に何度も詫びた。
私を無理矢理に犯し、その上で詫びるという裏腹な行いが理解出来ないまま毎晩を過ごし、その内に顕如さんの口からこの行為の本質を告げられる。
「どうやら信長を始め、安土に集った武将共が
お前を血眼で捜索しておる様だ。
やはりお前を拐ったのは正解であったな。
お前……安土に戻りたいか?」
後ろから顕如さんに貫かれ、ガクガクと揺さ振られる私には返事など出来る筈もない。
何も答えない事が肯定だと思ったのか、顕如さんはこの時になって漸く『この意味』を口にした。
「案ずるな。
お前は、生かして安土に……
信長の元へ帰してやる。
但し……
この腹に俺の稚児を宿らせてから…だがな。」