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keep as a pet【R-18 SS集】

第4章 Destined future【イケメン戦国】


「お初にお目に掛かります、織田信長様。
 と申します。」

皆が集まる安土城の大広間で、信長様に向かって恭しく頭を垂れる姫。

噂通りの圧倒的な美貌には、あの光秀さんまでもが軽く息を飲む程だった。

でも肝心の信長様は姫にはまるで興味が無い様で……

「うむ。
 其方の父御から話は聞いておる。
 好きなだけゆるりと安土で過ごして行かれよ。」

いや、ゆるりと過ごしてちゃ駄目じゃないの?

姫の父御は、姫に信長様の御手が付くのを期待してるんだから。

信長様以外の皆がはらはらと落ち着かない中

「有難う御座います。」

と、姫は穏やかな笑みを浮かべていた。


「して……其方には申し訳ないが、俺は中々に忙しい身でな。
 匆々其方に構っておられんのだ。
 かと言って大切な客人である其方を放っておく訳にもいかぬ。
 しからば其方へ世話役を付けようと思うのだが……」

信長様の奔放さには慣れてる心算だけど、まさか此所までとは。

自分の正室に…とやって来た姫を放ったらかしなんて。

信長様と姫に気付かれない様に小さく溜息を吐いた俺は……

「では、家康。
 貴様を姫の世話役とする。」

信長様の突飛な宣言に、その吐いた息を飲み込む羽目になった。
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